特別な2月

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中学受験終了組ののびこ母です。お立ち寄りいただき、ありがとうございます。

6年生の皆様、本当に本当にお疲れ様でした。それぞれのご家庭にそれぞれのドラマがあるのが中学受験。ゆっくりお風呂に入って、美味しいものを食べて、暖かくして過ごされますように。

お風呂に入っている女性のイラスト

 

 

特別な2月

今でも我が家では2月は「特別」です。「今」のありがたさを家族で感謝する日。入試のお手伝い隊になったのびこを「心を込めてお手伝いしてきてね」と送り出しました。

2月1日からの数日間、リュックにつけた合格御守が揺れる小さな背中と親御さんのペアを街で見かけると、心から「頑張れ頑張れ」とエールを送ります。早稲アカのポスターはウルウルしてくるから、いまだに電車で全文を読むことができません。

安堵と共に幾ばくかの痛みを伴いながら、「こうして順繰り『その日』は終わっていくのだな」と感慨深くなる2月です。

 

中学受験の準備を始めてからずっと、いつか来るぞと怖れを抱きながら待っていた「その日」は長いようで、始まってみればあっという間で、終わってみればどこかふわふわと現実感がなく。

「合格」の瞬間に、時間と不安と焦りに追われる生活から、頭の中に「こなすべきものをこなすための段取り」がなにもない日常へと、スッキリ切り替わる。
それまでの怒涛の3年間が急速に遠くなっていき、毎日決まった時間に一緒に夕食を食べられる日常が戻ってくる。
床を埋め尽くさんばかりのテキストの山も、ダイニングテーブルを侵食していたたくさんの資料もすべてさようならする気持ちよさ。

親としての青春

特別な時間の流れに身を置いたあの時間を一生忘れることはないだろうと思います。
他のどんなイベントにもたとえようのない、あの特別な感覚を体験することはもうないのだろうと思うと、某掲示板に出没する【終了組】の方の気持ちがわかる気もするのです。

そして、おそらく子の中学受験が親の中で特別なものとしてあり続けるのは、その後、子が急速に親から離れていくからなのでしょうね。
のびこの受験の時に目にした「中学受験は親としての青春」という言葉を実感を伴って思い返します。

このところ、筆者が現役で塾経営に当たっていたころの親世代の方から連絡を頂くことが多くなった
皆さん、自分のお孫さんがそろそろ中学受験に臨む年代で(中略)、 ほとんどの方がおっしゃることは、わが子の中学受験のころが親子一体で本当に充実していた、いわば親としての”青春”であった、ということだ。

過ぎ去ったことは美しく脚色される、ということはあるが、中学に入学すれば、子どもが思春期に入ることもあって、しばらく”親子離間”の時代に入る。保護者からすれば、比重は、精神的というよりも経済的支援に移ることになる。

受験真っただ中にある現役の保護者にとっては、日々緊張の連続で、余裕がないだろうが、しばらくして振り返って「親子一体で本当に充実していた」と思えることは、けっして小さくない幸福だと思う。入試を終えるまでのこれからの数週間を、受験生と保護者の皆さまがいとおしく安らかに過ごせますよう、心から祈りたい。


        「さぴあ」受験管見(森上展安氏)より一部抜粋

 

 

中学受験で得た財産

受験が終わってからただゴロゴロと、本や録画やHuluや惰眠を貪り続けていたトド2号であるのびこが床に寝転がりながらこう言ったのは8日の夕方のことでした。

「ホントに何もすることないんだね。勉強でもしようかな。」

勉強が習慣になるということが中学受験での一番の財産なのかもしれません。

そして、「ママね、のびこの入試が終わったら燃え尽きるわ。真っ白な灰になるわ。」と予言していた私は2週間ほどのトド1号生活を経てブログを始めたのでした(←結局、お蔵入りしたヤツ)。
中学受験のあの日々は急速に遠のいていっているけれど、書き始めてみれば今もあふれるように言葉が出てきます。
のびこも私も毎日が必死で、親子で駆け抜けた日々を読んでいただけることに感謝です。

よろしければ引き続き、お付き合いください。

 

 

↑ 中学入学のお祝いに時計を新しくしました。

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