こんにちは。中学受験終了組ののびこ母です。
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
今回は偏差値のお話をしようと思います。
まあ、統計とかね、苦手なので、私もざっくりとしか知りませんが。
「偏差値とはその集団の中での立ち位置」。つまり、相対的なもので母集団によって変わるということだけは押さえておかないといけません。中学受験の偏差値はかなり特殊です。
高校受験と中学受験の偏差値の考え方
さて、またしても下手な図を作ってみました。
「偏差値50はそこに線を引いちゃいか~ん」とか細かいことを言うのはナシでお願いしますよ。
イメージですよ、イメージ。中学受験の偏差値を考える時に大前提として忘れちゃいけないのがこの「イメージ」です。
現状、日本での高校進学率は97%を超えているそう(文科省調べ)ですから、高校受験の場合、まあまあ三角形のほぼすべてに色塗りしちゃいます。「東大合格者数常連校」の進学校を目指して受験勉強する超優秀なケースからそうでないケースまで、すそ野は広く、かつ上から下までものすごーい差がありそうです。
で、中学受験の場合はこんな感じ。
たとえば、東京都の小学校卒業者の私立中学進学率は約2割。都内でも地域差はあり、教育熱心なご家庭が多いことで有名な文京区などでは2人に1人が私立中に進学するのだとか。
「進学率が2割」ですから途中で公立中に切り替えたご家庭などを含めると、中学受験にチャレンジする割合はもう少し多いのかもしれません。
いずれにせよ、中学受験に参戦するからには親子ともそれなりに「腕に覚えあり」というご家庭が多いでしょうから、図の青い三角形の中身は親は教育熱心、子も「小学校のテストはいつも100点」という層がギュッと詰まった濃い集団ということになるでしょうか。
中学受験が盛んな地域は大都市圏が多いですが、その中の地区代表みたいな子たちが集まってきている中で叩き出されるのが中学受験の偏差値。予選なしでいきなり甲子園に出ちゃったみたいな感じ? うん。いかにも大変そうです。
中学受験の偏差値50
「中学受験の偏差値50はすごい」と耳にすることがありますが、実際、偏差値表の真ん中くらいの学校へ見学に行ってパンフレットなどをいただくと、その進学実績のよさに驚きます。地方の進学校だった私の母校よりずっとよい。
親に中学受験の経験がない場合、大学合格実績の方がピンとくるので、高校受験の偏差値の方が親の体感に近いのかなと思います。
「高校受験の偏差値は中学受験の偏差値+10」とよく耳にするように、たとえば中央大附属中の偏差値は57、高校受験になると69に跳ね上がります(「みんなの学校」)。
ちなみに、「偏差値50=真ん中」のイメージは多くの方がお持ちかと思いますが、それより上がどうかというと。
偏差値60は上位16%。6人に1人。
さらに、偏差値66は上位5%。20人に1人!
さらにさらに、偏差値70は上位2%。 50人に1人!!
これ、フツウの母集団でもすごいと思うのに、あの小さな三角形のギュッと詰まった集団の中での数だと想像するとエグくないですか。
子はギュッと詰まった小さな三角形の中で戦っている
だけど、中学受験の海に乗り出して幾度もテストを受け、容赦なく突きつけられる「偏差値」に翻弄されるうちに、この「エグい世界で戦っている」という感覚が麻痺してきてしまうんですよね。
「もう!今日もまた例題1も理解しないで帰ってきてる-!!キーキキー!」となりそうになったら、この「ギュッと詰まった小さな三角形」を頭に思い浮かべると少しは冷静になれます。自分の子はそれだけ難しいことをやっているのだと。うん。厳しい世界です。
まとめ
・高校受験と中学受験の偏差値とは別物である。
・中学受験の偏差値は小学生の2割を母集団とするものにすぎない。
・子があまりにわからんちんで塾から帰ってきたら、子は狭い特殊な世界で戦っているということを親は思い出すとよい。
ざっくりまとめると、今回はこんな感じ。中学受験はホント厳しい世界ですね。そして、上には上がいて、果てしない。ふぅ・・・。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
何か少しでも参考になりましたら嬉しいです。