塾のクラスのミスマッチ。それは魔の耐久レースの始まり。

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中学受験終了組ののびこ母です。
お立ち寄りいただき、ありがとうございます。
「中学受験は親子の受験」について考えるシリーズ。
前回まではその意味についてのびこ母なりに考えてみましたが、今回からはその弊害について、我が家のことを振り返りつつおはなししていこうと思います。

勉強で知恵熱を出す女の子のイラスト

 

 

「授業が分からない」の負のループ

親のサポートによって子を引き上げられるというのは大きなメリットではありますが、とても大きなリスクをはらみます。

そのひとつが「子を【本来いるべきクラス】より上のクラスに押し込んでしまう」ということ。そうすると何が起きるか。子が塾の授業を理解せずに家に帰ってきてしまうのですよ。恐怖・・・。

塾ではクラスによって扱う問題が異なりますので、子の力相応より上のクラスで授業を受けると、<塾で理解してこない→親が教える→親子でがんばる→次の単元もまたわからない→・・・>という負のループが始まります。
親子で頑張っても頑張っても楽にならず、どんどん進むカリキュラムにむしろ苦しさは増すばかり。家庭学習の負担にどこまで耐えられるかという魔の耐久レースです。

例題0から家で教える日々

「先手必勝」が功を奏し(塾はちょっとだけ先手が我が家のおススメ)、スタートダッシュに成功したのびこは4年生の早い時期から一番上のクラスにもぐりこむことになりました。男子が多い少数精鋭のクラスでした。

算数においてすぐに「授業がわからない→私が家で教える→わからないの常態化→・・・」の負のループに入ってしまいました。

のびこが塾で算数をほとんど理解できずに帰ってくるので、私が「あんたはいったい何を聞いてきたのぉぉぉ」となりながら例題0から教える日々

私が音を上げて、塾に相談した時の先生のお言葉です。

「家で教えるのが当たり前になると子どもは塾でわからなくても帰ってから親に聞けばいいとなります。授業中の集中力が下がるので悪循環です。」

「『ここがポイントだよ。ここがわかれば全部わかるんだよ。』という時に、のびこさんは『どこ見てんの~!?』という顔をしている。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(泣)

私もテンパっていた時期なので、家でのびこに「いつまでもママが教えられないんだよ」「塾の授業は学校より長いからずっと集中していることはできないよ。」「『ここだ』というところでパッと顔を上げるんだよ。」などとお説教し、泣かせたりしました(鬼)。

授業が分からない原因は明らかに私が「やりすぎた」」ゆえに生じたクラスのミスマッチです。最上位クラスで例題1から丁寧に教えるはずがない。

のびこはおそらく生まれて初めて「授業で自分だけがわからない」という体験をして焦ったのでしょうね。学校ではずっと勉強は「イケていた自分」なのに。
難易度もさることながら、「どうしようどうしよう」と焦れば焦るほど、先生の話が頭に入ってこなくなった、のではないかな。

 

 

自分が東大の数学のゼミに放り込まれたと想像してみる

母もね、いろいろ反省して、ある時ふと思ったのです。
私が東大で数学のゼミに放り込まれて、果たして「ハイ。合点っス。ポイントはここッスね。」とわかるだろうかと。もはや日本語には聞こえないかもしれない。
塾のクラスは少人数だし、逃げ場がないという意味で講義よりゼミに近いのかも・・・と考えると、うん、講義よりきついな。

それがポイントだと分かるためには内容を理解していないとムリなのではないか。
どこを聞いて、どこを流すかというのは結構高度なテクニックなのかもしれない。
大人は普通に求めるけれど。できる子はもちろんいるのだろうけれど、と。

もちろん、入塾してすぐにこのような境地に至ったはずもなく、いろいろな失敗をした末のことですが。

今よりずっと小さくて、甘えたでのんびりさんだった小学生ののびこが学校から帰ってきて、ひとりでおやつを食べて、学校の宿題をして、テキストやら一切合切突っ込んだ重い塾バッグを背負って、家のカギを閉めて、急いで塾に行って、まわりはわかっているのに自分だけがわからない(気持ちになる)授業を長い時間受けて、家に帰れば「しっかり聞いてきなさい」と私に怒られていたんだなと思うと・・・不憫すぎる・・・そして私が鬼すぎて泣ける・・・。

おまけ-塾の先生は神童が好き-

ちなみに、「これ、小学生が授業で理解できるんですか」と中学受験初心者の素朴な疑問を先生に問うて、「だって、あの子たち神童ですから。」と返され、ぐうの音も出なかったのびこ母でした。うん。塾の先生、容赦ないな。

その【神童】たちのエピソードを語る先生の顔が嬉しそうで誇らし気だったことを覚えています。塾の先生は神童が好きよね。わかるわ。そういう子たちを相手に授業するのはさぞ楽しかろう。
だけど、この世には例題1からして理解せずに帰ってくる子もいるのよ。

 

 

【これ実は連載のつもり】

其の壱 フツウの小学生にはそもそもムリゲーである

其の弐 狙える学校は「子の力+親のサポート力」で考える説

其の参 終了親が考える中学受験の公式

其の四 親子の二人三脚で偏差値60まで上げられる。但し超難関は海の孤島。

 

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